【8年前の高性能住宅】太陽光発電4.2kw採用で光熱費は年間約4万円/函館市・S邸

日本が、地球温暖化対策や省エネの実現にむけて「第4次エネルギー基本計画」を閣議決定し、「住宅については、2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)の実現を目指す」とする政策目標を設定したのが2014年5月です。

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)は、住宅の断熱性能等を大幅に向上させ、高効率な設備システムも導入、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、太陽光発電などの再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロになることを目指した住宅です。

住むために必要な光熱費を太陽光発電で自給することができれば、家や家族構成によっても違いますが年間30万円前後かかる光熱費が実質ゼロになる住宅です。


2018年7月に閣議決定された「第5次エネルギー基本計画」においては、「2020年までにハウスメーカー等が新築する注文戸建住宅の半数以上で、2030年までに新築住宅の平均でZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の実現を目指す。」と定めました。

全国各地のハウスメーカー・工務店などが、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)の実現に向け検討を始めましたが、特に積雪寒冷地北海道では、ZEHに取り組む住宅会社がなかなか増えない、というのが実情です。そんな中、ノースランドホーム(山野内建設)はいち早く住宅の高断熱高気密、そして太陽光発電による住宅でのエネルギー自給に向けた取り組みを進めてきました。

今回ご紹介する函館のS邸は、2012年完成です。外壁に高性能グラスウール16キロ180ミリに加え、押出法ポリスチレン(B3)100ミリ、窓もトリプルLow-E+ハニカムスクリーン(断熱ブラインド)を採用するなど超高断熱高気密住宅仕様で、なおかつ太陽光発電も実装しています。S邸はZEHが始まる前の住宅なので、ZEH住宅ではありませんが、ソーラーパネルの枚数を増やせばZEHの要件を満たせる高性能住宅です。

およそ8年経過した2020年、改めて住み心地などについてお話を伺いました。

家を建てたきっかけは?

Sさん 子育て環境を整えたいというのが一番ですね。子どもが小学校に入る前に家を建てたいと思っていました。

夫婦どちらの実家にも近い場所に家があります。共働きなので、子どもが家に帰ってくる時間に親が不在がちですが、おばあちゃんが来てくれるので安心です。

ノースランドホーム(山野内建設)を選んだ理由は?

Sさん 私は前職が住宅設備関連メーカーで、今はインテリア関係の仕事をしていまして、仕事の取引先としてノースランドホームのことは知っていました。

山野内社長は、住宅性能の向上に熱心で、新しいこともよく勉強するし、すっきりした人柄で、何といったらいいかわかりませんが、魅力のある人です。

私が建築に関連する業種の人間だったせいかもしれませんが、山野内社長にお会いすると、ご自身が住宅性能のことなどで実践していることを

“今こんなこと考えているんだ。”
“良いだろう?”
“すげえだろう?”

って楽しそうに話す人です。今でもそうです。

そんな感じなので、私が持ち家を具体的に検討するずっと前の時期から、知らず知らずに、私も住宅の省エネなどに興味を持ち始めたというか、すごい人だなと思ったというか・・・気づいたらノースランドホームで家を建てるのもいいかなと思い始めたわけです。

そんな時に、ノースランドホームが、新しい挑戦を盛り込んだモデルハウスを建てるということになって…。

結局、モデルハウス公開後に割安で購入することになったという経緯です。

家づくりの段取りは?

Sさん 基本的にはモデルハウスを購入したので、山野内社長が考えた家です。とはいえ、

リビングにカウンターを付けてもらったり、

無垢の床材を使ってもらったり、

玄関まわりの飾り柱のデザインや建具、クロス、カーテンなどは要望をかなえていただきました。

高断熱高気密住宅の省エネ効果はいかがですか?

Sさん オール電化なので暖房、照明、家電など全部が電気代に含まれますが、年間17万円程度です。以前はもっと安く済んでいましたが、子どもが成長するにつれ、家電の使用が増えてこの数字です。

驚くほど安く家計も助かっています。8年前の家ですから、今、ノースランドホームが建てている家は断熱性能アップでもっと光熱費安いのかもしれませんね。

太陽光発電も搭載していますね

Sさん 当時はZEH(ネットゼロエネルギーハウス)という言葉もありませんでしたが、山野内社長は住宅の断熱・気密性能を高めて、太陽光で発電して、蓄電池や電気自動車に電力をためて、光熱費実質ゼロの家づくりを検討していました。

なのでこの家はある意味実験的な部分もあって、光熱費のデータ、太陽光発電の売電実績などを記録して山野内社長に報告していました。

今、ノースランドホームが建てるZEH住宅はソーラーパネルを10KW近く搭載しているようですが、我が家は8年前の家なのでその半分くらいしか載せていないということを踏まえてみていただきたいのですが、


こんな実績になっています。ソーラーパネルを少なめにしか搭載していないので売電価格は物足りないかもしれませんが、光熱費(電気料金)が安いので、経済的にはとても楽です。太陽光発電の規模を倍にしていれば光熱費ゼロどころか、収入を生む家になっていたと思います。

室内の温度環境はどうですか?

Sさん 一階の床下に暖房機を設置しています。床下暖房なので室内には暖房機はありません。2階は暖房機もありませんが、リビングにある階段から2階の冷気が下りてくるという感じもありません。家じゅう暖かい断熱性能があるということだと思います。2階で寝ていても、寒くないので掛布団を思わずはだけてしまいます。

8年経って気になる部分も出てきましたか?

Sさん 今すぐというわけではありませんが、外壁や屋根のメンテナンスは早めに気を付けたほうがいいのかなと思っています。

太陽光の売電価格が下がってくるので、蓄電池をいずれ設置することも必要かもしれません。日中は、太陽光発電の電力を使い、夜は蓄電池に貯めた電力を使えば、電力の自給に近づきますし災害時にも強くなりますよね。電気自動車を家の蓄電池がわりに使う件は、長距離の出張なども考えると、車自体の航続可能距離がもっと伸びてから、が現実的かもしれません。

2018年9月のブラックアウト(北海道全域の大停電)の際は、晴れていたのでテレビも見れましたしスマホやランタンの充電はできました。それだけでも大変助かりました。

S邸の省エネ性能などのスペック

屋根・天井 高性能グラスウール16キロ200ミリ
外壁 高性能グラスウール16キロ180ミリに押出法ポリスチレンB3100ミリ
基礎 押出法ポリスチレンBⅢ100ミリ両面
土間 押出法ポリスチレンBⅢ300ミリ
サッシ トリプルLow-E+ハニカムスクリーン(断熱ブラインド)
玄関ドア D2タイプ
換気 第1種熱交換換気システム
気密性能 C値0.3cm2/m2
太陽光発電 4.2KW
売電収入 年間約13万円
補助金 省CO2 150万円 函館市太陽光21万円