車庫の結露 雪が直接水蒸気になって窓に・・・夏型結露の話も

今年は、雪が少なく楽だね、という声があいさつ代わりになっているゼッツです。それでも、土日公開中の当社石川町のモデルハウスには、この冬、ZEH、ゼロエネルギー住宅というものがどういうものなのか、と興味をもってお客様がお越しくださっています。ありがとうございます。

先日、我が家の車庫の窓が結露していることに気づきました。それも、住宅の室内と違って結露が凍っています。車庫は、断熱の必要がないのでグラスウールはなくアルミサッシですから窓枠、ガラスともびっしり氷の結晶が付いていました。

外の気温が零度以下ですから、湿度があれば当然ですが、車庫の中も多少違いはあれど零度以下で、ほとんど水がないはずです。日中暖かいとき,融けた雪をそのまま車庫に持ち込んでしまい、車の下が濡れていることがありますが、これが原因でしょうか?でも、ほとんどの場合、雪がそのまま融けないで載っかっちゃったりしています。

そういえば、車についた雪って、ずっと零度以下が続いて床に滴り落ちなくても、気が付かないうちに少なくなったり無くなったりしてません?そうなんです、雪は、昇華するんです。

個体から液体になるのが融解、雪が融けて水になります。昇華は、個体が気体になることで、雪が水にならずに直接気体である水蒸気になってしまうことです。ふつうは、暖かくなり雪が融けて水になり(融解)、その後排水溝に流れ込むか、その途中で気体である水蒸気になります(蒸発)。

雪や氷は、マイナス気温の状態では、直接気体(水蒸気)になることが知られています。冷凍庫の氷が長い間放っておくと徐々に小さくなっていくことや、冬に屋外で食品を置いておくとしばれながら乾燥していくことなどその現象は結構身近なところに認められます。いわゆるフリ-ズドライですね。

車庫に持ち込まれた雪は、少しずつ昇華して車庫内の湿度を上げ、特に冷たいサッシやそのガラス面で結露して凍ってしまうのだろうと思います。だって同じ建物の隣の物置の窓は、結露はないですから。

もともと非断熱建物でグラスウールなどなく、物置などは内装の石膏ボードも張られてないので、春~秋の間に乾燥してしまうので心配はありませんが、時々車庫の窓にビッチリと結露しているのを見るとちょっとびっくりしてしまうのは、私だけでないようで・・・

同じ車庫の結露に、夏型結露があります。最近は少なくなりましたが、1階(または半地下)を鉄筋コンクリートで作りその上部に木造住宅を建てる工法が多く見られました。ゼッツの以前住んでいた家も1階鉄筋コンクリートの2~3階木造という家で、1階は車庫と物置でした。なんとなく暗く湿っぽいのでよく換気扇を回したのですがよくなりません。

夏型の結露は、外が高温多湿で、室内が外気温より低い場合に起こります。夏、気温が28℃の日中、鉄筋コンクリートの車庫や物置内はひんやりしてその温度差は、数度ありそうです。ですから、外気を導入すると、車庫内の冷えた壁でどんどん結露してしまうんですね。それで余計湿っぽくなってしまいます。

換気扇で入れた外気で室温が外気温まで上がればいいのですが、それには何時間もかかってしまいます。で、結局、鉄筋コンクリートの車庫や物置は、空気の流通をなくする、つまり締め切ってしまえば結露は少なくなるようです。

換気を行うなら、車庫などの室温より外気温が低い時間で、湿度があまり高くない時間、つまり明け方の何時間かにタイマーを設置して換気を行うのが効果的なんだそうです。車庫も中の愛車もメンテが大事なんですね。