地鎮祭の話~函館美原地区

函館市美原地区で、着工に先立って行われる儀式である地鎮祭を行いました。
地鎮祭は、その土地の神様に、ここに家を建てることを報告して許しを請い、工事の無事を祈るという意味を持っています。
地鎮祭には通常、神主、建築主、工務店、設計者の4者が立ち会います。

祝詞の意味(のりと とは)
祝詞とは、神事の行事で神主が神前で唱える言葉のことをいいます。
日本人は古くから、言葉には魂があると信じてきました。これを「言霊」と言います。
神さまにお願いごとをする時や、感謝の気持ちを表すときには「言霊」を込めて読み上げるというのが、祝詞の意味です。「言霊」は言葉に出したことがそのままかなうといいます。

シズメモノ
地鎮祭のとき、土地の神をしずめるために地中に埋めるもの。昔は人形 (ひとがた)・鏡・剣・矛などを埋めた。鎮物は忌物(斎物)とも称して、鉄板によって作られた人形(ひちがた)や刀、楯・ 矛・鏡、また石やガラスの玉、氏神様の境内の清浄な砂か小石、五色の幣串や祭典で神籬として用いた榊の芯など数々のものがあてられ、その土地に埋納されます。
鎮物に人形が用いられることは、建築や築堰等の難工事にあたり、土地や川の神々を鎮めるためおこなわれていた人柱の儀礼が形式化したもので、また刀などの武具や鏡・玉は御神宝として、砂や小石、幣串・ 神籬の芯はそれぞれ
神霊の宿るものとして考えられていたことによるものです。