暖かい日が続いたと思ったら、最近急に冷え込んできて体調管理に気をつけているゼッツです。

先日、知人の話に耳を傾けると、「3日ほど留守にしていたところ、朝の冷え込みがひどくて水道が凍っちゃった。」というお話。そんなに古い家でもないのにどうしたのかと思えば、いまどき基礎断熱ではないような話でした。

ZEH、ゼロエネルギー住宅での断熱の基本ポイントに、基礎の断熱があります。かつては、床下の通風が大事と床と縁の下を断熱材で分ける床下断熱が主流で、土台などを乾燥させるためにわざわざ土台下にスペーサー(詰め物)をかまして風通しを良くしていました。

しかしながら、床下断熱の水道管などは、いくら土の下にあっても、床の上に出るためにはこの外部と同じような床下を通るわけで、冬は油断するとここで水道管の凍結を起こします。

ZEH、ゼロエネルギー住宅の第一歩である高断熱・高気密の点からいえばやはり、基礎外側を断熱材で囲み(外断熱)床下を室内と同じ環境にする基礎断熱が常識になりました。

このため、多少留守にしても、温められた室温とわずかな熱源(日差しなど)で床下の温度が保たれ水道管凍結などの心配もなくなりました。

しかも、外断熱のため床下の土間(土や防湿のためのコンクリート)がペチカのように蓄熱材となって室内の温度変化を少なくすると考えられてこの方法が主流となりました。

ところがです、基礎の外側で断熱しますから床下は室内と同じで、しかも土間は蓄熱になると思っていたら、なんとこの土間から逃げていく熱が意外と無視できない大きさになってきて、次第に土間下にも断熱層を設ける(土間コン下に発泡ポリスチレンなどを敷く。現在の主流は押出法ポリスチレンフォーム保温材:スタイロフォームなど)必要が出てきました。

地下水位が高いところなどはどんどん熱が逃げていくわけで、全面的にここの断熱が重要視されました。そして断熱された床下空間は、もはや室内と同じ環境(1~2度低いくらい)なので、今度はこの中に暖房機を設置するなどの工夫に発展していきました。

しかし、触るとつぶれる発泡系のポリスチレン材(スタイロフォームや発泡スチロールなど)の上にコンクリートが載って大丈夫なのかなと思いきや全然問題なく、大きな土木工事にもこの発泡系の材料が使われて(EPS工法:発泡スチロール土木工法)これらの断熱材が十分な荷重耐力を持っていることが証明されています。

現在、ZEH・ゼロエネ住宅は、床下もその外(下)に断熱材を敷き家全体を断熱材で囲み、床下空間さえも室内として取り込んでいてその空間を利用しています。うちの会社はここにエアコンを置き、その温められた空気を各室に送り全室暖房としています。

ZEH、省CO2、ゼロエネルギー住宅において「全室暖房で、一次消費エネルギーを少なくして光熱費を限りなく少なく抑える。」この大きな目標に、うちの会社はこの床下空間にも着目してゼロエネルギーを実現したんですね。また、よく言われるシロアリ対策には、当社の「シロアリ対策について」をご参考までに。

この話をしていたら、社長からこんなことを言われました。

「室工大の鎌田先生と話した時に、更なる高性能化には基礎断熱をやめて床断熱のほうがいいのかも?といってました。」とのこと。数年後には逆に床断熱がポピュラーになっているかも・・・です。

①外皮面積(外部に面している面)が少ないので簡単に性能UP
②気積(家の中の空間)が少なく、暖房エネルギーを減らせる
③Ua=0.2程度の建物の場合、熱容量は不要?
という点で優れているとのこと。(少々専門的なポイントで説明が難しいので省略しますが)

『いまどき基礎断熱?』という時代も来るかもしれません。って、ゼッツの頭は知恵熱で雪も融けそうです!